ギリシャでホームレス急増:ギリシャの住宅ローン残高・住宅ローン金利・不動産価格の推移

ロイターより。
ギリシャでホームレス急増(字幕・18日 01:40)
※動画なので貼り付けていません
http://jp.reuters.com/video/2012/01/20/%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%81%A7%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%AC%E3%82%B9%E6%80%A5%E5%A2%97%E5%AD%97%E5%B9%95%E3%83%BB18%E6%97%A5?videoId=228841927&videoChannel=201

2009年に比べて25%増えたというNGOの調査結果が紹介されている。「日本だったら住宅ローンが問題になるよね」と思ったのでギリシャの住宅市場の情報を探してみた。


2011年のものは見つからなかった。2010年や2009年までの統計であれば、このサイトにあった。そこで今回はギリシャの住宅市場について図表(グラフ)を紹介しようと思う。なお、出典はギリシャ中央銀行

1.住宅ローン残高


この急増は何なんだろう。99年→2009年で20倍くらいに膨れ上がって、対GDP比が約1/3まで行っちゃってる。
一方の日本はこんな感じ。出典は日銀。全銀協サイトより。

2.住宅金利


2008年の時点では下がってる。しかし、下がる直前は6%と高い。そして2011年の1年間で長期金利が5→35%まで上がったので今は当然上がってると思う。

3.住宅価格


じゃあ、住宅価格はどうなのかというと、やはり2008年から2010年の間にガンガン下がっている。今はどうなってしまっているんだろうか。


橘玲氏は『大震災の後で人生について語るということ』(2011)で次のような趣旨のことを書いていた。

インフレに強いとされる株・不動産で守れるか。バブルにともなうインフレの場合は守れるが、財政破綻の場合は守れない。株価・不動産価格も下がるので

今から35年ローンを組むとして、今後35年の間、日本の財政が今のヨーロッパ並に大変なことにならない確率ってどのくらいあるんだろうか。


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