2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

出版社に原版権を・・・業界、法整備目指す:新たな著作隣接権を与えるとどうなるか?

読売新聞より。 http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20120329-OYT1T00724.htm 出版社に原版権を…業界、法整備目指す 電子書籍時代に対応した著作権や出版権のあり方を検討するため、大手出版社、作家、超党派の国会議員で作る「印刷文化・電子…

PS4のアンチ中古ゲームソフトシステム:著作権法による制限と技術による制限

2chまとめサイトより。 http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1704431.html PlayStation4の名称は「Orbis」…AMDx64CPU、PS3互換なし、2013年発売か PS4 is called Orbis, launching late 2013 - report 信憑性の高い米国ゲーム情報サイトkotakuによると…

木山泰嗣『弁護士が教える本当は怖いハンコの話』

2011年に出版された本を紹介するシリーズの49冊目。前回の『憲法がしゃべった。』に続いて今回も木山氏。弁護士が教える本当は怖いハンコの話 (祥伝社黄金文庫)作者: 木山泰嗣出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2011/04/13メディア: 文庫 クリック: 7回この商…

なぜ特許は既存市場のパイの奪い合いに使われるのか?:切り餅の特許紛争から考える正しい特許の使い方

ZDNetより。 http://japan.zdnet.com/sp/enterprise-trend/35015537/ 切り餅の特許紛争から考える正しい特許の使い方 飯田哲夫 (電通国際情報サービス) 2012年03月27日 12時00分 [・・・] では、この特許紛争、なぜ業界内の内輪揉めという印象が強いのか。…

特許調査サービスのクラウドソーシングが登場:クラウドソースとは何か?

テッククランチより。 http://jp.techcrunch.com/archives/20120323ip-research-platform-crowdipr-secures-135000-goes-freemium/ 専門法律事務所とどっちが優秀?安い?–エストニアにオンライン知財調査サービスが誕生 エストニア生まれのCrowdIPRは、知財…

Facebook、IBMから特許750件を買収:「Yahooはパテントトロール」は誤り

techcrunchより。 http://jp.techcrunch.com/archives/20120322facebook-buys-750-ibm-patents-to-defend-against-yahoo/ Facebook、IBMから特許750件を買収―Yahoo!からの訴訟に防衛体制を整える Bloombergによれば、Facebookは特許トロル避けにネットワーク…

木山泰嗣『憲法がしゃべった。』

2011年に出版された本を紹介するシリーズの48冊目。木山泰嗣氏は弁護士。税法が専門のようだ。『小説で分かる○○法』みたいな本を読んだのがきっかけ。木山氏の著書の特徴は非常に速く読めること。どれも30分程度だろう。そもそも文字数が少ないのもあるが、…

中国アニメ会社、著作権侵害でソニーに巨額の賠償請求:再び間接侵害のリスク

2ちゃんまとめサイトより。 http://news4vip.livedoor.biz/archives/51868249.html 元記事はレコードチャイナ。 http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=59739 ソニーのTVをネットに繋いだら無料で視聴可能に…中国アニメ会社、著作権侵害で巨額の賠…

中谷和弘、植木俊哉、河野真理子、森田彰夫、山本良『国際法[第2版]』

2011年に出版された本を紹介するシリーズの47冊目。前回の棟居快行、赤坂正浩、松井茂記、笹田栄司、常本照樹、市川正人『基本的人権の事件簿[第4版]』に続いて法学のテキストを。 本書は国際法の教科書。国際法の最初の一冊として読んだ。有斐閣アルマシリ…

中国作家、アップルに6億円超請求 著作権侵害訴え:iTunes Storeの抱える間接侵害のリスク

日経新聞より http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE3EAE2E2858DE3EAE2E1E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2 中国作家、アップルに6億円超請求 著作権侵害訴え 2012/3/18 21:05 中国の作家団体が、米アップルのiPhone(アイフォーン)…

なぜ出版社は「著作隣接権」が欲しいのか?:著作権法第90条の簡単な解説

最近、著作隣接権が話題になっています。 なぜ出版社は「著作隣接権」が欲しいのか | 赤松健の連絡帳 http://kenakamatsu.tumblr.com/post/19395239269/rinsetsu なぜ出版社は著作隣接権を欲しがるのか?に対する小学館M田さんによるコメント http://togette…

哲学・宗教・文学は人生の無意味さに抗する試みである(チャールズ・テイラー)

最近読んだ本の中にこのブログでずっと取り上げている問題(問題)についての根本的な言及を見つけたのでここにメモしておきたい。チャールズ・テイラー『今日の宗教の諸相』(2001)より。チャールズ・テイラーはカナダの哲学者でマイケル・サンデルの師匠。 哲…

河野太郎「東電の値上げは断れます」は問題:ダブルスタンダードによる取引コストを考慮してない

河野太郎氏のブログより。 「東電の値上げは断れます」 http://www.taro.org/2012/03/post-1174.php 東京電力が、4月1日から電力料金を上げたいという手紙を、契約者に送っている。具体的には、ビル・工場などの特別高圧(標準電圧20,000ボルト以上)およ…

アメーバピグのコメント欄の子どもたちはtwitterで犯罪告白する大学生や放射脳の親と同じ前近代人

昨日のエントリ「アメーバピグが15歳以下を実質利用禁止:「子どものみなさんを守るため」は本当か?」を書くのにアメーバピグの公式ブログのコメント欄を見ていたが、気になったのは子どもたちが感情ベースのコメントばかりしている点。 やりすぎだと思うー…

アメーバピグが15歳以下を実質利用禁止:「子どものみなさんを守るため」は本当か?

アメーバピグの公式ブログより。 http://ameblo.jp/pigg-staff/entry2-11190753093.html [重要なお知らせ]15才以下の方による、アメーバピグ・ピグライフのご利用に関して いつもアメーバピグをご利用いただき、ありがとうございます。 本日は、ご利用のみな…

福島の原発労働者には2種類いる:地元出身者グループのムラ社会と孤立した都市のプレカリアート

はてなブックマーク経由で知った。 原発収束作業の現場から ある運動家の報告 http://fukushima20110311.blog.fc2.com/blog-entry-54.html ルポライターが福島原発で作業に従事している労働運動の活動家(大西氏)にインタビューした記事。現場の生々しい情報…

東日本大震災1年 追悼式で1200人黙祷:「祈り」とは何か?神頼みではない

朝日新聞より。 http://www.asahi.com/national/update/0311/TKY201203110143.html 東日本大震災1年 追悼式で1200人黙祷 2012年3月11日20時35分 政府主催の「東日本大震災1周年追悼式」が11日午後、東京都千代田区の国立劇場であり、天皇、皇后両陛…

「3.11は1分間つぶやき自粛」 ツイッターで「黙とう呼びかけ」→「黙祷なう」:大震災の意味と強度

J-castより。 http://www.j-cast.com/2012/03/09125020.html 「3.11は1分間つぶやき自粛」 ツイッターで「黙とう呼びかけ」に賛否両論 2012/3/ 9 18:25 東日本大震災の発生から1年をむかえる2012年3月11日14時46分から1分間、ツイッターで黙とうを――こんな動…

棟居快行、赤坂正浩、松井茂記、笹田栄司、常本照樹、市川正人『基本的人権の事件簿[第4版]』

2011年に出版された本を紹介するシリーズの46冊目。前回の長谷部恭男氏(『法とは何か』)に続いて憲法学者のものを。基本的人権の事件簿 第4版 憲法の世界へ (有斐閣選書)作者: 棟居快行,赤坂正浩,松井茂記,笹田栄司,常本照樹,市川正人出版社/メーカー: 有斐…

長谷部恭男『法とは何か』

2011年に出版された本を紹介するシリーズの45冊目。長谷部恭男氏は東京大学教授、法学者。専門は憲法。芦部信喜氏と樋口陽一氏の門下。自分のリベラリズムについての知識は多くを長谷部氏に拠っている。憲法学の知識も。長谷部氏のスゴいところは憲法学に法…

オタク婚活パーティー:婚活の罠(目的合理主義の罠)

2ちゃんまとめサイトより。 【オタク婚活パーティー】 一般女性がついにオタクを狙い始めたwwwww http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52531656.html 日本経済がこんな状況なので、いわゆる「三高」を諦めた女性が「オタクでもいいから、経済的…

自ら飲酒し検知紙捏造か、警部補を逮捕:警察の組織維持のためのノルマ制

読売新聞(関西版)より。 http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120307-OYO1T00188.htm 自ら飲酒し検知紙捏造か、警部補を逮捕…大阪府警 虚偽交通切符、容疑は否認 大阪府警泉南署で飲酒運転の取り締まり時、捏造したアルコール検出数値で交通切符などが作成…

“若者の車離れ”の原因は「トレンディードラマでデートに車が登場しないから」:ある意味正しい

2ちゃんまとめサイトより。 “若者の車離れ”の原因は「トレンディードラマでデートに車が登場しないから」 http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1700457.html 「随分デカイ釣り針だなぁ」という感じだが以前「『若者の○○離れ』の本質は何か?」というエ…

大村敦志『民法改正を考える』

2011年に出版された本を紹介するシリーズの44冊目。前回の内田貴『民法改正』と同じ民法改正というテーマで、同じ時期に、同じ新書で出版された本書を。なお、二冊を比較するエントリを以前に書いている(「大村敦志氏と内田貴氏の民法改正本を比較する」)。…

内田貴『民法改正』

2011年に出版された本を紹介するシリーズの43冊目。前回は福井健策『ビジネスパーソンのための契約の教科書』を紹介し法学の分野に入ったのでこれから数冊は法学モノを紹介しようかと。まず契約法つながりで本書を。 本書の著者は元東大教授、現法務省の民法…

福井健策『ビジネスパーソンのための契約の教科書』

2011年に出版された本を紹介するシリーズの42冊目。前回の岡田斗司夫、福井健策『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』に続き福井健策氏(弁護士)の本を。前回は著作権ビジネスに関する対談本だったが、今回は契約法に関する新書。前回の本も今回の本もオス…

岡田斗司夫、福井健策『なんでコンテンツに金を払うのさ?』

昨日はつい2012年の津田大介『情報の呼吸法』を紹介したが、2011年に出版された本を紹介するシリーズの途中だった。今日で41冊目。今回は昨日のエントリでも言及した本書を紹介したい。津田氏の本と興味をもつ人が重なりそうな気もするし。偶然だが昨日言及…

津田大介『情報の呼吸法』

以前、山田奨治『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』(2011)という本を「ぜひとも広く読まれるべき本だと思ったので」紹介した。その記事を津田大介氏にtwitterで言及してもらったらしく、その記事は(本ブログにしては)よくアクセスされた。 なので「読…