ツイッター炎上の根本にあるのは「非リア充によるリア充への嫉妬」か?

濱野智史氏が炎上の根本は「非リア充によるリア充への嫉妬」だと主張している。自分はこの主張には賛成できない。

2ちゃんまとめサイトより。http://alfalfalfa.com/archives/4578447.html
元記事は週刊プレイボーイ*1http://wpb.shueisha.co.jp/2011/09/27/7182/

ツイッター炎上の根本にあるのは「非リア充によるリア充への嫉妬」
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 炎上するパターンは、職場内での不正行為や未成年の違法行為など“罪の告白型炎上”が一般的だ。どうして、ツイッターではこんな“迂闊(うかつ)な人々”が増えてしまったのだろうか。社会学者の濱野智史氏はこう分析する。
「この手の発言をするのは往々にしてネットリテラシー(情報処理能力)の低いリア充の人ばかりで、それを叩くのは非リア充というかネト充(ネット世界で充実している)の人という構図があるんですね。で、リア充のネットユーザーは、ネットが広い空間という認識がとにかく薄い」
 濱野氏によると、実生活が満たされているリア充は基本的にネットの書き込みを「自分の文章なんて誰も読まない」と考えがちで、ブログでもツイッターでも、まるで携帯メールのように気軽にプライベートな情報を書き込んだり、犯罪行為を告白するのだという。
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 リテラシーが低いリア充ネト充が攻撃するという構図には、階級闘争的なルサンチマン(強者への嫉妬)が見え隠れし、それを解決しない限り争いは消えないと濱野氏は指摘する。
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このブログではツイッター炎上の根本は<強度>を求める行動だとしてきた(まんべくん騒動についてのエントリ参照)。濱野氏の指摘するようにルサンチマンが火に油を注ぐ燃料になることは確かだろう*2
ただリア充だろうが、非リア充だろうが、炎上の対象になっている*3ことから、ルサンチマンは炎上の主な原因とはいえない。<強度>を求める行動の定義からツイッター炎上は炎上自体が目的であり、炎上自体から一体感・高揚感を引き出したいからやっているだけだろう。
ただルサンチマンも<強度>もネタ元はニーチェであり、近い関係にあることは確かだ。濱野氏も分かりやすさ重視で「ルサンチマン」と言っているだけかもしれない。そうだとしても上のように論理的に考えれば誤りだということに変りはないが。


次に濱野氏の犯罪告白するリア充はネットリテラシーが低いという議論も誤りだと考える。犯罪告白してしまうのは単にバカだからだ。バカとは推論ができないということ(落とし穴事件についてのエントリ参照)。「ツイッターで犯罪告白→炎上する」という推論ができていないだけだ。
このような指摘は2ちゃんのスレにも多く見られ、濱野氏の意見より2ちゃんの意見の方が自分には実態にあっていると思える。


濱野氏は炎上をなくす方法をルサンチマンをなくすことだと言うが、ルサンチマンが炎上の主な原因でないのでこれも誤りだと考える。<強度>を求める行動が主な原因だとすると、炎上以外に<強度>を与えられれば、炎上はなくなるだろう。代替財(代わりのオモチャ)を供給するだけで根本的には何も変わりないが。


最後に炎上してしまう人(濱野氏のいうリア充)と炎上させる人(非リア充)の違いについて。犯罪自体が高揚感を得られるものであり(「社会のルールから外れてる俺ってスゲェ」)<強度>につながる。犯罪を友達に告白するのは一体感を得るためともいえる。そういう意味では炎上するリア充も炎上させるネットユーザと共通点はある。違いは「犯罪告白するリア充は推論のできないバカだ」という点と<強度>を現実に求めるかネット上に求めるかという点だ。濱野氏は前者をネットリテラシーの有無、後者をリア充・非リア充の枠組みに当てはめたとも見れる。

*1:この記事は本当に雑誌に載っているんだろうか?"便所の落書き"たる2ちゃんより低いレベルの記事もどうかと思う。

*2:例えば、読モだった青学田中瞬の場合とか。

*3:例えば、2ちゃんのスレに吉野家のバイトは非リア充だろという指摘がある。