書評

堀江貴文、上杉隆『だからテレビに嫌われる』

2011年に出版された本を紹介する24冊目。今回も23冊目堀江貴文『ホリエモンの宇宙論』に続いてホリエモン。これで2011年に出版されたホリエモンの著書9冊がやっと終わった。やってみたら意外と長かった。他の8冊についてはページ末の関連エントリ一覧を参照…

堀江貴文『ホリエモンの宇宙論』

2011年に出版された本を紹介する23冊目。今回も22冊目堀江貴文『ホリエモンとりあえず最後の言葉』に続いてホリエモン。堀江氏の著書は何十冊あるか知らないが、そのほとんどを読んでいる私としては「最高傑作はどれか?」と訊かれれば、まず本書を挙げるだ…

堀江貴文『ホリエモンのとりあえず最後の言葉』

2011年に出版された本を紹介する22冊目。今回も21冊目堀江貴文『成金』に続いてホリエモン。堀江氏の本を紹介するのももう7冊目だ。私が堀江氏の本のどこに読む価値を見出しているかについては以前のエントリホリエモンの人気の理由は何か?を参照。本書は7…

堀江貴文『成金』

2011年に出版された本を紹介する21冊目。今回も20冊目堀江貴文、成毛眞『儲けたいなら科学なんじゃないの?』に続いてホリエモン。私が堀江氏の本のどこに読む価値を見出しているかについてはこのエントリを参照。成金作者: 堀江貴文,佐藤秀峰出版社/メーカ…

堀江貴文、成毛眞『儲けたいなら科学なんじゃないの?』

2011年に出版された本を紹介する20冊目。今回も19冊目堀江貴文、茂木健一郎『嫌われ者の流儀』に続いてホリエモン。私が堀江氏の本のどこに読む価値を見出しているかについてはこのエントリを参照。そこで堀江氏の特徴の一つに過剰な合理主義を挙げた。科学…

堀江貴文『収監』

2011年に出版された本を紹介する19冊目。今回も18冊目堀江貴文、茂木健一郎『嫌われ者の流儀』に続いてホリエモン。私が堀江氏の本のどこに読む価値を見出しているかについてはこのエントリを参照。そこで書いたことだが、本書の中で堀江氏は「なぜ国から痛…

堀江貴文、茂木健一郎『嫌われ者の流儀』

2011年に出版された本を紹介する18冊目。今回も17冊目堀江貴文『お金はいつも正しい』に続いてホリエモン。私が堀江氏の本のどこに読む価値を見出しているかについてはこのエントリを参照。嫌われ者の流儀作者: 堀江貴文,茂木健一郎出版社/メーカー: 小学館…

堀江貴文『お金はいつも正しい』

2011年に出版された本を紹介する17冊目。今回も16冊目堀江貴文『0311再起動』に続いてホリエモン。私が堀江氏の本のどこに読む価値を見出しているかについては以前のエントリを参照。その中で堀江氏の特徴として合理主義とコンサマトリーな価値観を挙げ、こ…

堀江貴文『0311再起動』

2011年に出版された本を紹介する16冊目。今回も15冊目東洋経済新報社編集部『震災からの経済復興』に続いて震災関連。私がホリエモンの本のどこに読む価値を見出しているかについては以前のエントリを参照。0311再起動 君たちに東日本大震災後の世界を託…

東洋経済新報社編集部『震災からの経済復興』

2011年の本15冊目。今回も14冊目養老孟司ほか『復興の精神』に続いて震災関連の本書を。以前東電 実質国有化へ:賠償スキームと送発電分離案というエントリで紹介した八田達夫氏の東電賠償スキームは本書で読んだものだった。 また、この読書メモには書いて…

養老孟司、茂木健一郎、山内昌之、橋本治ほか『復興の精神』

2011年の本を紹介するシリーズ14冊目。今回も13冊目橘玲『大震災の後で人生について語るということ』と同様震災関連の本書を。本書を読んでの感想は、以前、紹介した内田樹・中沢新一・平川克美『大津波と原発』の中の中沢氏の発言を読んだときと同じような…

橘玲『大震災の後で人生について語るということ』

2011年の本を紹介するシリーズ13冊目。12冊目岩田規久男『経済復興』に続いて震災関連の本書を。橘氏のプロフィールはよく分からないが、もともと金融機関か何かでサラリーマンをやっていたようだ。その経験にもとづいていると思われるが、著書のほとんどが…

岩田規久男『経済復興』

2011年の本を紹介するシリーズ12冊目。今回も11冊目『デフレと超円高』に続き岩田規久男氏の本を。2011年はやはり大震災関連の本を読むことになったが、これもその1冊。岩田氏の本なので復興のための経済政策について。経済復興: 大震災から立ち上がる作者: …

岩田規久男『デフレと超円高』

2011年の本を紹介するシリーズ11冊目。今回も10冊目『福澤諭吉に学ぶ思考の技術』に続き岩田規久男氏の本を。本書の一部を面倒くさくなって飛ばし読みしてしまったので再読しようかとも考えている。私が面倒くさくなってしまったのは第2章で岩田氏が円高の原…

岩田規久男『福澤諭吉に学ぶ思考の技術』

2011年の本を紹介するシリーズ10冊目。今回は9冊目『経済学的思考のすすめ』に続き岩田規久男氏の本を。福澤諭吉に学ぶ 思考の技術作者: 岩田規久男出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2011/02/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含…

岩田規久男『経済学的思考のすすめ』

2011年の本を紹介するシリーズ9冊目。今回は5冊目の小島寛之『数学的思考の技術』と似たタイトルの本書の読書メモを。本書のいう「経済学的思考」とは仮説演繹法のこと。仮説演繹法は非常に重要な概念である。以前のエントリ参照。本書を読んだ当時の自分は、…

松井彰彦『不自由な経済』

2011年の本を紹介するシリーズ8冊目。今回は3〜5冊目として紹介した小島寛之氏の師匠でもある松井彰彦氏(東京大)の本を。専門はゲーム理論。エコノメトリック・ソサエティのフェローなので、確実に日本最高の経済学者の一人といえる。しかも日本人フェローの…

根井雅弘『20世紀をつくった経済学』

2011年の本を紹介するシリーズ7冊目。6冊目として紹介したケインズ学会編『危機の中でから学ぶ』では経済思想史・経済学史の不毛さを感じたが、私が著書を定期的に読んでいる唯一の経済思想史家が本ブログでも何度か登場している根井雅弘氏(京都大)だ。 日本…

ケインズ学会編、平井俊顕監修『危機の中でケインズから学ぶ』

2011年の本6冊目。今回は3冊目の小島寛之監修『マンガ ケインズ』と同じくケインズについての本書を。危機の中で〈ケインズ〉から学ぶ――資本主義とヴィジョンの再生を目指して作者: 浅田統一郎,小野善康,間宮陽介,伊東光晴,若田部昌澄,伊藤誠,塩野谷祐一,根…

小島寛之『数学的思考の技術』

2011年の本5冊目。『マンガ ケインズ』と『景気を読みとく数学入門』に続いて小島寛之氏。数学的思考の技術 (ベスト新書)作者: 小島寛之出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2011/02/08メディア: 新書購入: 45人 クリック: 1,031回この商品を含むブログ …

小島寛之『景気を読みとく数学入門』

2011年出版の本の読書メモをシリーズで載せている。その4冊目。前回の『マンガ ケインズ』に続いて小島寛之氏。景気を読みとく数学入門 (角川ソフィア文庫)作者: 小島 寛之出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2011/03/25メディア: 文庫購入: 26人 クリッ…

小島寛之監修、細川敏之作、石田おさむ画『マンガ ケインズ』

今回からしばらく2011年に出版された本の読書メモを載せていこうと思う。既に載せたものとして内田樹・中沢新一・平川克美『大津波と原発』と山田奨治『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』がある。まず最初の一冊は最近エントリを書いていたケインズに…

伊東光晴、根井雅弘『シュンペーター』

シュンペーター―孤高の経済学者 (岩波新書)作者: 伊東光晴,根井雅弘出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1993/03/22メディア: 新書購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (17件) を見る 伊東光晴、根井雅弘『シュンペーター』(1993)岩波書店 ★★★ 吉…

ジョン・ケネス・ガルブレイス『ガルブレイスわが人生を語る』

ケインズとガルブレイス、ケインズとシュンペーターについて書いたが(これとこれ)、シュンペーターとガルブレイスの関係はどうなのかというとハーバード大での同僚ということになる。シュンペーターは大教授、ガルブレイスは講師という差はあるが。表記の自…

八田達夫、高田眞『日本の農林水産業』

今回は本ブログで何度も参照した表記の本の読書メモを載せておきたい。以下の3つのエントリは本書の農業・林業・水産業の各章の内容に基づいたもの。各エントリの内容はこのメモのサブセットになっているが、文章自体は各エントリの方が分かりやすくしたつもり…

吉川洋『いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ』

昨日のエントリで紹介した本書の読書メモを載せておこうと思う。 吉川洋『いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ』(2009)ダイヤモンド社 ★★★★ 本書はダイヤモンド社の広報誌での連載を基にしたもの。タイトルどおり、ケインズとシュンペーターの比較を…

小松正之『日本の食卓から魚が消える日』

以前のエントリの続きとして、それとは別のエントリで参照した本書の読書メモを載せておく。 小松正之『日本の食卓から魚が消える日』(2010)日本経済新聞社 ★★★ 八田達夫、高田眞『日本の農林水産業』(読書メモ)で参考文献に挙げられていたので読んでみた…

佐々木俊尚『ネットvs.リアルの衝突』

昨日のエントリでウィニーの金子勇氏の無罪確定という記事を取り上げた。今回はそれに関連してウィニー事件の経緯を描いた佐々木俊尚氏の本の読書メモを載せておこうと思う。タイトルから内容が見えないが本書の大部分はウィニー事件を扱っている。具体的な…

山田奨治『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』

最近著作権法と政治過程についてエントリを書くことが多かった。本書はまさにこのテーマについて書いている本であり、ぜひとも広く読まれるべき本だと思ったので、参考までに読書メモを載せておきたい。 山田奨治『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』(…

ロジャー・ミラー、ダニエル・ベンジャミン、ダグラス・ノース著、赤羽隆夫訳『経済学で現代社会を読む[改訂新版]』

以前のエントリで参照したという命題について述べた次の著書の読書メモを載せておく。 ロジャー・ミラー、ダニエル・ベンジャミン、ダグラス・ノース著、赤羽隆夫訳『経済学で現代社会を読む[改訂新版]』(2009)日本経済新聞社 ★★★★ 『制度・制度変化・経済…